洗車用純水器の誕生から最新作まで!水シミの悩みを、原因から解消する洗車用純水器「ピュアニッシュPro」

「洗車でキレイに汚れを落としても、気がついたら塗装面に白いシミが付いている。」
このような経験をされている方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。

これは愛車につく厄介な汚れのひとつ「水シミ」です。
「イオンデポジット」「ウォータースポット」「水アカ」などとも呼ばれます。

今回の記事では

■水シミが付く原因
■愛車に水シミを付けないための「洗車用純水器」ついて
■ビューティフルカーズが2016年から純水器を皆様にお届けしてきた歴史
■水シミを除去する方法

について解説してまいります。

まず最初に結論からお伝えすると、水シミの主な原因は洗車に使う水道水や地下水が乾くことです。洗車の際に水シミが付くことは純水で洗車することで解消することができます。
このことを頭の中でイメージしながらお読みいただければ幸いです。

1、水シミの主な原因は水道水が乾くこと


 

「日中の暑い時には洗わず、朝や夕方の涼しい時間帯に洗う」、「水は乾かさないように、必ず乾く前に拭き取る」というのが正しい洗車方法とされています。その理由は「水道水」が乾くと水シミが付くからです。キレイに洗ったガラスのコップを、拭かずに乾かすと白いシミが残ってしまうのと同じで、クルマの塗装面も水道水が乾くことが原因で水シミが付いてしまうのです。

水道水にはミネラルが含まれています。
ただし、地域によって、ミネラル分が水道水の中にどのくらい含まれているかは異なります。
理由は、地域によって地層の種類や重なり方も様々なため、水源となる場所ごとに含まれるミネラルの成分や量に違いが現れるからです。ただし、程度の差こそあれ、ミネラル分が含まれていて、乾かすとシミになってしまうことには変わりありません。

水道水の水源

水道水は、地表水(河川・ダム湖・湖沼など)・伏流水・地下水などを水源としています。日本の水道水の水源は73.5%が地表水で残りの26.5%が伏流水や地下水なのだそうです。(出典:(公社)日本水道協会「令和三年度 水道統計」)

地表水

森の土は、落ち葉などが積もり、スポンジのように柔らかくフカフカです。 降ってきた雨や雪は、一旦この土に蓄えられ、時間をかけて、少しずつ川に流れます。ですから川の水は枯れることなく、流れ続けることができるのですね。そして、この際に土の中で時間をかけてミネラル分を含むようです。

このように水を地中に貯める働きをする森林のことを「水源涵養林(または水源林)」と呼び、少しずつ貯めた水を川に注ぐ働きから「緑のダム」とも言われています。

このように川として流れたり、貯水池やダムなどに貯められている水を総称して「地表水」と呼びます。地表水を水源とする水道水のミネラル分を、常に観察していると、大雨の後は少なくなることがわかります。これは大雨が降ると地中に染み込みきれなかった雨は、一気に川に流れ込み、雨にはミネラル分が含まれていないため、地表水のミネラル分の含有量が下がるためだと考えています。

伏流水

地面に染み込んだ水が、極めて浅い位置にある砂の層の中をゆっくりと流れている状態の水を「伏流水」と呼びます。1m流れるのに、1日から数年もかかる場合もあり、数年、数十年という長い時間をかけて自然にろ過されながら流れます。この間にじゅうぶんなミネラルを含み、ミネラルウォーターや、お酒の仕込み水などにも使われる美味しい水となります。

地下水

地面に染み込んだ水が、土の中の隙間に存在する水を「地下水」と呼びます。伏流水も地下水の一種ですが、地下水は、より深い所にある水も含みます。長い年月をかけて地層のフィルターでろ過され、土壌中のミネラルを溶かし込みながら地下を滞留・移動しています。深さ数メートルから30メートル程度を流れる地下水は、「浅井戸」深さ100メートル単位の地中の水は「深井戸」と呼ばれています

地表水、伏流水、地下水などは、浄水場で沈殿・濾過・消毒処理をすることで、水道水として供給されています。このようにミネラル分を含んだ、飲用に適した水道水ですが、洗車に適しているかといえば、そうではありません。

なぜなら洗車した後に塗装面に残った水道水は、水分が蒸発した後にミネラル分が塗装面に残って固着して、洗車では落とせない水シミになってしまうからです。

このことから「イオンデポジット」(イオン=水に溶けたミネラル分、デポジット=堆積、沈殿)とも呼ばれますが、今回の記事では、多く呼ばれている水シミいう表現を使っていきます。

こちらのリンクの記事では、純水と水道水と雨水を比較実験をして、詳しく水シミの原因について解説しておりますので、より深く知りたいという方はこちらのブログ記事もお読みいただければ幸いです。

【ブログ】水シミ(イオンデポジット・ウォータースポット)の原因を解明!純水、水道水、雨水を比較実験!

2、水シミを付けないためには


 

大切な愛車に水シミを付けない方法は2つあります。

1つ目は、水道水を使って洗車をする際、洗車後に拭き上げをしっかりと行い、塗装面についた水分を拭き取ることです。この場合、水道水の水分が乾くと水シミになってしまうため、乾く前に手早く拭き上げる必要があります。また、しっかりと拭き上げを行った場合でも、様々な隙間など、手の届かないところの水分は完全に拭き取れませんので、その部分には水シミが付いてしまいますし、隙間からたれてきた水も水シミをつくってしまいます。

2つ目は、水道水を使わずに「純水」を使って洗車をする方法です。
「不純物を取り除いた純度の高い水」のことを純水と呼びます。純水は不純物を取り除く方法により、イオン交換水(イオン交換樹脂によりミネラル分を除去した水)、RO水(逆浸透膜を通した水)、蒸留水(水蒸気を冷やして液体にした水)などの種類がありますが、いずれも大きなくくりでは「純水」と呼ばれます。
ビューティフルカーズがお勧めするのは、水シミの原因となるミネラル分を含まない水ということで、純水の中では一番手軽につくることができる、イオン交換水を使用しての洗車です。

ここからは純水を使って洗車する方法について解説して参ります。

3、純水を使えば洗車がとても楽で自由になる


 

純水は水シミの原因になるミネラル分を除去していますので、日中の暑い時に洗車をするなどして、水が乾いてしまっても水シミが付く心配はありません。時間がないときは、高圧洗浄機で純水をかけて、汚れを洗い流し、そのまま走って乾かしても大丈夫です。汚れた部分だけを洗い、周りに飛び散った純水はそのままにしていただいても問題ありません。

今までの洗車のタブーが解消され、「洗いたいときに」「今までよりもっと自由に」洗車することができるようになります。


4、純水で洗車する一番合理的な方法が「純水器」


 

洗車に使用する純水は、購入することもできますが、洗車では多くの純水を使いますので、純水器で作り出したほうが経済的です。ご家庭での洗車の場合、一番経済的な方法は、イオン交換樹脂を使用した純水器に水道水を通して純水をつくる方法です。

イオン交換樹脂によって純水ができる仕組みは以下のとおりです。単純にろ過しているのではなく、意外にも化学的な働きをしてことに驚きます。

水道水を純水器に通すことで、純水器の中にある陽イオン交換樹脂に陽イオン(カルシウムイオンやマグネシウムイオンなど)が吸着し、水素イオンを放出、陰イオン交換樹脂に陰イオン(塩化物イオンなど)が吸着して、水酸化物イオンを放出します。
これにより、水道水から水シミの原因となるカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が取り除かれて、残った水素イオンと水酸化物イオンが結合して純水(H2O)になります。

軟水器

純水器のように水分からミネラル分を除去するものに「軟水器」があります。イオン交換樹脂は見た目は似ていますが、種類が違い、軟水用の陽イオン交換樹脂のみです。純水用とは違い、水素イオンではなく、ナトリウムイオンを持っており、カルシウムやマグネシウムイオンを、ナトリウムイオンに置き換えます。

ですので、軟水器を通した水は、カルシウムやマグネシウムは含みませんが、ナトリウムを含むため、シミができます。ただし、ナトリウムは塩なので固着せず、洗い流すことができるため、洗車に使うと有効です。また、塩でご家庭でも樹脂を再生することもできます。ただし、イオン交換樹脂の寿命を見るには、「硬度測定用の試薬を混ぜて判断する必要があること」「塩で再生するのが大変なこと」「シミがつかないわけではないこと」などの理由から、ビューティフルカーズは軟水器ではなく、純水器を採用し普及に力を入れています。

水の中にはミネラル分の他にも有機物や細菌類、数ミクロン単位の塵や埃などの不純物も含まれています。これらも全て取り除いて、水を限りなくH2Oに近づけた高純度な水「超純水」にする方法もありますが、あえてビューティフルカーズではそれらの方法は行っていません。

なぜなら、イオン交換樹脂で取り除けない不純物は、水シミの原因にならないからです。不純物を全て取り除こうとするとその分、余計にコストがかかってしまいます。

逆浸透膜

純水器のしくみには、イオン交換樹脂の他に、逆浸透膜を使用するものがあります。逆浸透膜は英語で『Reverse Osmosis Membrane』と言うため、逆浸透膜を使用した純水はRO水と呼ばれています。
逆浸透膜には0.0001ミクロンの小さな孔がたくさん開いていて、不純物はその孔を通ることができず、水の分子だけを通すため不純物がほぼない純水になります。不純物の濃縮された水は捨て水として排出されます。ただし、若干のミネラル分は出てしまうので、最後にイオン交換樹脂で完全な純水にします。
RO膜は原水をろ過しているだけで、不純物は排水されるのでRO膜自体の寿命は長く、ランニングコストが安くなりますが、逆浸透膜にポンプで水を加圧して送ったり、作られる純水も少しずつしかできないので、純水を一旦タンクに貯め、再度ポンプで加圧して供給する必要などがあり、浄水器本体が大きくなり、価格もとても高くなります。そのため、ご家庭用には不向きで、大量の純水を使う業務用として使われます。

イオン交換樹脂を使用した純水器のメリットは、3つあります。

1、純水器本体の価格が安いこと
2、捨て水が出ないため、水道水の水量をそのまま使うことがきること
3、タンクやポンプなどの機材が不要であること

 

逆にデメリットには、イオン交換樹脂が消耗品のためランニングコストがかかることです。また、純水用のイオン交換樹脂も、本来は工場で、塩酸や水酸化ナトリウムを使って再生することができるのですが、ご家庭にお届けするということで回収して再利用するには、配送コストの影響で、新品よりも高価になってしまい、リサイクルが進まないというのも、将来的に改善したいポイントです。

ビューティフルカーズでは、ビューティフルカーズが監修し、グリーンライフ社が開発製造した洗車用純水器「ピュアニッシュPro」を販売しています。洗車用純水器が、一般的な家庭用品として、広く普及することを願って、ホールリールなどの散水メーカーで日本トップシェアのグリーンライフ社のお力を借りて、つくり上げた自身作です。一人でも多くの方にこの純水器「ピュアニッシュPro」をお使いいただき、純水洗車で「美しいクルマと共に暮らす。」感動ある毎日をお送りいただけたら幸いです。今までの洗車の概念が純水洗車で変わります。

水シミを防ぐ洗車用純水器「ピュアニッシュPro」の製品詳細とご購入はこちらから

「ピュアニッシュPro」完成に至るまでの開発のストーリーをここからご紹介してまいります。

5、ビューティフルカーズ洗車用純水器開発の歴史


 

■2016年、ビューティフルカーズ オリジナル洗車用純水器の誕生
全ての始まりはビューティフルカーズ代表の村上が感じていた水シミへの課題からでした。

コーティングを施工する際に、「古いクルマを新車のようにキレイにしてほしい。」というお客様のご要望を叶えるために、隅々まで、丸一日以上かけて丁寧に洗っている時に、せっかく綺麗にした場所なのに、洗っている最中に水道水が乾いて、水シミができてしまうという問題に直面しました。「これではお客様のご期待にお応えできない。これを解決するためには、純水を使えばよいのではないか?」と考えた村上は、当時国内に洗車に適した純水器が無かったため、海外から取り寄せて、洗車に使ってみました。

実際に純水を使ってみると、狙いどおり、水シミができず、美しい仕上がりになりました。さらに、洗車中にお客様がご来店されて接客をしたり、翌日さらに洗車を続けたいときなどに、クルマが濡れた状態のまま置いておいても、乾いて水シミができることが無くなりました。

純水を導入し、店舗での施工品質が上がったのですが、ある日、お客様から「自分の家で洗車する時も、純水が使えたら良いね」と言われたことをきっかけに、最終的には3万円以下。まずは10万円以下。イオン交換樹脂をご自身で交換できる。という目標をたてて、ご家庭でも使いやすい純水器の販売を目指し開発を始めました。

純水器は元々、実験を行う研究室や製品を作る工場で使われていました。形はプロパンガスのボンベのように、大きく背が高いもので、イオン交換樹脂を交換する際も、プロパンガスと同じように、ボンベごとメーカーに送って、詰め替えたものを受け取る。という仕組みでした。価格も高く、固定しておかないと倒れて壊れていまうというもので、ご家庭で洗車に使うには適さないものでした。そのような純水器を使っているコーティング店も数社ありましたが、ご家庭での洗車に使いやすい純水器は、日本国内にはありませんでした。海外からの輸入も検討しましたが、輸送コストなどで、10万円以下という目標は達成できませんでした。

そこで村上はオリジナルの洗車用純水器の開発を始めました。
「世の中に無いか探し、無ければ創る」これが村上が大切にしている価値観です。

「家庭用の純水器がほしいというお客様の願いを叶えたい」
一人でも多くの人が、「美しいクルマと共に暮らす。」感動ある毎日を送ることができる世の中をつくる。そんな思いから開発を進め、初めて完成したのがビューティフルカーズオリジナル洗車用純水器(初代)です。

開発当時の様子はこちらのブログをご覧ください。
【ブログ】実用新案取得済!ご家庭で使える洗車用純水器、販売準備進めております(^^)

2019年、ビューティフルカーズオリジナル洗車用純水器(2代目)

「突き詰めるのが当たり前」これもまた村上が大切にしている価値観です。
「より安く、より使いやすい純水器をつくりたい」という思いから、よりシンプルにより安価なものをと考えて開発したのが、ビューティフルカーズオリジナル洗車用純水器(2代目)です。


販売当時の様子はこちらのブログをご覧ください。
【ブログ】洗車用純水器が新型になりました!7月11日21時販売開始いたします!

2代目で使用したFRP製のタンクは、先に説明した、プロパンガスのボンベのように細長い形のものは従来からありました。しかし、当時の純水器用のFRP製タンクは、細長く倒れやすいという弱点がありました。また、イオン交換樹脂をご自身で交換することが難しく、水圧の低下が大きいというデメリットもありました。
それらを解決するために写真のような低床型の10リットルのボンベを使用した純水器の開発を開始しました。当時、低床型の10リットルのボンベは日本に全くありませんでしたので、村上が知り合いをたどり、海外の生産工場に最低ロット1000台という、当時のビューティフルカーズの企業規模からすると、多すぎる数量を発注することで、仕入れることを実現しました。

効率的に純水をつくるためには、イオン交換樹脂の高さが高い方良いのですが、採水効率が少し落ちたとしても、低床型の方が洗車の際に倒れにくく、手軽に使えるというメリットがあるので、何度もテストを重ね、実用に耐えることを確認して、この形を採用しました。もちろん、中に入るイオン交換樹脂の品質も重要で、コストが安くても、安定して純水を作れないイオン交換樹脂も数多くあります。当初は日本の大手商社に依頼し仕入れをしていましたが、大手商社をもってしても、ビューティフルカーズが必要とする量に対応することができなくなり、直接海外の生産工場に、指定した仕様で発注し、十分な品質のものを安定して供給できる体制もつくりました。

小さいタンクにはもう一つメリットがあります。従来の高さのあるボンベですと、イオン交換樹脂を入れ替えるためには、イオン交換樹脂を吸い込んで出す特殊な装置が必要でした。この場合、交換の労力は削減できますが、装置を購入するコストが高くなってしまいます。
低床型にすることで、ボンベを持ち上げて中のイオン交換樹脂を取り出すことができるようになりました。土嚢袋をセットして、そこに出してもらうというのも、村上が考えた方法です。

さらに、持ちやすいようにバンドを付けました。これも、どこに付けると安価に付けられるかを検討し、当時の女性社員が、ミシンを使ったハンドメイド作品を作る技術があったので、試作を繰り返しながら、制作しました。イオン交換樹脂の寿命がわかる、TDSメーターを取り付けるために、本体の加工方法も検討し、取り付けを実現しました。

当時日本では全く見ることがなかった低床型10リットルの純水器は、業界に革命を起こし、今では純水器といえばこの形といえるほど、数多くの企業が、洗車用としてこのタイプの純水器を販売し、定番になっています。

2016年6月のビューティフルカーズオリジナル洗車用純水器(初代)の発売から2023年6月のビューティフルカーズオリジナル洗車用純水器(2代目)の販売終了までの7年間で、5649台の純水器を販売し、純水洗車を広めてきました。

販売当初は、「純水で洗うとかえってクルマを傷める」などと、誹謗中傷を受けたことも数多くありました。そのような中、2023年6月まで発売を続けていたオリジナル洗車用純水器は、類似品が多く販売され始めたことから、純水器を普及させるという、当初の役目を終えたと判断し、販売終了することを決断いたしました。

◾️2024年、ビューティフルカーズ洗車用純水器(3代目)「ビューティフルカーズ監修、洗車用純水器ピュアニッシュPro」

そのような中、園芸用のホースリールやノズルを中心に、散水メーカーとして国内トップシェアを誇るグリーンライフ社が、洗車用純水器を開発し販売されました。その内容を見て、村上はグリーンライフ社へコンタクトを取りました。

グリーンライフ社の担当役員の方にお話を聞くと、
「私自身、車が好きで、洗車も自分でやっています。ビューティフルカーズさんのYouTubeも拝見していて、純水器も購入しました。使ってみたところ、純水器は素晴らしいもので、これは自社でも事業として取り組むべきだと考えました。始めるからには、純水洗車の感動を多くのお客様に知ってもらい、世の中の当たり前にするために、誰もが手にできる価格で、散水メーカーとして高品質の洗車用純水器を製造してお届けしたいと考えたのです。」という熱いお言葉をいただきました。

村上の直感は当たったのです。実は村上はグリーンライフ社の純水器の販売ページをみた時に、自分が伝えている洗車理論を理解している人がこの商品を作っている。と感じていたのでした。もともと村上は、従来からある純水器の延長線上にあるFRP製の純水器ではなく、家庭用として理想の洗車用純水器を、金型をつくり樹脂成形品として高い品質で製造し、しっかりとお客様にアフターサポートができる企業との提携が必要だと考えていました。これは考えていただけではなく、オリジナル純水器を販売している時も、製品化をしてくれそうな企業に製品化の提案をしたりという、努力を続けていました。

純水器を売って自社が儲ける。ということではなく、「美しいクルマと共に暮らす。」感動ある毎日を世の中の当たり前にしたい。そのために重要な製品である純水器を世の中に普及させなければならない。グリーンライフ社が、「純水洗車をもっと当たり前に。」という想いを共有してくださることとなり、ビューティフルカーズが監修させていただき、新しい純水器の開発が始まりました。

ビューティフルカーズのオリジナル洗車用純水器や現在市場で多く販売されている、10リットルのFRP製純水器の不便な部分を全て解消した、理想の製品を作る。ことを目標とし、安定して従来以上の量の純水を作れ、お手入れが簡単なコストパフォーマンスの高い洗車用純水器を実現しました。

6、イオン交換樹脂寿命までの純水採水量に影響する3つのポイント


 

純水器に使われるイオン交換樹脂は、ある量の純水を作ると寿命を迎えます。これはお客様のランニングコストに影響するので重要な問題です。何リットル純水を作れるのかには、以下の3つのポイントがあります。

POINT1:原水の水質
POINT2:イオン交換樹脂の充填量
POINT3:純水器の直径とイオン交換樹脂の高さ

 
ただし、全ての要素の根底にあるのは、イオン交換樹脂そのものの性能です。イオン交換樹脂の性能差は大きく、品質の高い、純水器の仕様に最適なイオン交換樹脂を仕様することが前提条件となります。

POINT1:原水の水質

純水の採水量は、「原水の水質に比例」する。

原水中のイオン成分が少ない(TDSメーターの値が低い)ほどイオン交換樹脂の消耗が少なく、より多くの純水が採水できるようになります。

POINT2:イオン交換樹脂の充填量

純水の採水量は、「イオン交換樹脂量に比例」する。

イオン交換樹脂量が多いほど、大量の純水を短時間で採水できるようになります。

 

POINT3:純水器の直径とイオン交換樹脂の高さ

純水の採水量は、「純水器の直径により変動」する。

イオン交換樹脂量と通水量が同じであれば、純水器の直径が細いほど(イオン交換樹脂の高さが高いほど)効率の良いイオン交換が行われ、純水がより多く採水できるようになります。



より効率的に純水を採水するためには、形状や水の流れを工夫することにより、イオン交換樹脂の効率性を向上させる必要があります。グリーンライフ社の製造技術により、従来の低床10リットルタイプの純水器に比べ、イオン交換樹脂量を7.5リットルに削減しながら、純水採水量は1.3倍、つまり樹脂の使用効率が約1.7倍(当社テスト結果)を実現しました。

 

7、ビューティフルカーズ監修洗車用純水器ピュアニッシュPro


 

セット内容 イオン交換樹脂カートリッジ/補助ホースセット(補助ホース:1 ホースコネクター:2 3点止め蛇口コネクター:1)/
TDSメーター(ボタン電池2個 付属)
ブランド グリーンライフ(GREEN LIFE)
寸法 31.5L × 32W × 75Hcm(取手含まず)
材質 本体:PP-GF、ABS、TPE/ホース:軟質塩ビ/イオン交換カートリッジ:樹脂、ナイロン
精製方法 イオン交換
重量 約9.5kg(中に入れるイオン交換樹脂カートリッジ3個込みの重量)
耐水圧 0.5Mpa(5kgf/⁨⁩㎠)未満
モデル名 JU-03

水シミを防ぐ洗車用純水器「ピュアニッシュPro」の製品詳細とご購入はこちらから

 

ピュアニッシュProの特徴

低価格(税込み3万円以下)の実現

多くの皆様にご使用いただけるよう、プロ仕様として使える性能を持ちながら、税込み3万円以下という価格を実現しました。これは、この為替状況の中、グリーンライフ社が熱意を持って努力してくださった結果です。

簡単にすぐ使える

水道の蛇口やホースリールにワンタッチ接続が可能で、繋いだらすぐに使用できます。また、イオン交換樹脂が布製の袋に入った状態なので、交換作業も簡単にできます。

省資源による環境負荷の低減

かつて販売していたビューティフルカーズオリジナル洗車用純水器がイオン交換樹脂を10リットル使用するのに対して、「ピュアニッシュPro」は7.5リットル使用でありながら、当社オリジナル純水器の約1.3倍の純水を採水することが可能(当社テスト結果べ)です。

安心のサポート体制

園芸用のホースリールやノズルを中心に製品の企画・開発・製造・販売まで行い、数多くのPB(プライベートブランド)製品の製造メーカーでもあり、散水メーカーとして国内トップシェアを誇るグリーンライフ社が、お電話でお客様のご質問やご相談をお受けし、しっかりとサポートされています。

使い方は簡単

ワンタッチで取り付けが可能です。

純水採水量の目安

純水の採水量は、「原水の水質に比例」します。
原水(ご家庭の場合は水道水)の中にどれくらい不純物が含まれているか、その濃度を測定する機器は、ピュアニッシュProに付属のTDSメーターを使用します。

TDSとは「Total Dissolved Solids:総溶解固形物」の略称で、その数値は「ppm(parts per million=100万分の1)」という単位で表します。1ppmは1トンの水の中に1グラムの物質が溶けている状態です。

洗車に使う際は、このTDSメーターの数値が「0ppm」でご使用ください。一般的には10ppm以下など、ある一定の値までは仕様可能と説明されるのですが、ビューティフルカーズでの長い経験の結果、1ppmでもシミになるので、ピュアニッシュProは、1ppmになったらイオン交換樹脂カートリッジを交換していただくことを推奨しております。

ピュアニッシュProを使用した純水採水量の目安を把握するためには、TDSメーターでご自宅の水道水のイオン濃度を測って数字を計算することで目安がわかります。下の数値をもとにご自宅での採水量の計算の参考にしていただければ幸いです。

40~50ppmの場合:約3600リットル
80~100ppmの場合:約1800リットル

ピュアニッシュProを購入する前に予めイオン濃度を調べる方法

「ピュアニッシュProを購入する前に自宅の水道水のイオン濃度を予め知りたい」という方が多くいらっしゃると思います。2つの方法をご紹介します。
 

1、TDSメーターを購入して、ご自身で計測する

 
TDSメーターは意外にも手に入れやすい価格なので、思い切って購入すると、洗車に使う水の水質を測ることができます。それ以外にも、スーパーなどで入手できる浄水器を通した水や、川の水や雨水など、色々な水を測ることができますので、面白いですよ。ピュアニッシュProを購入すると、TDSメーターが付いてきますが、万が一壊れたときにも予備にできますので、無駄になるというわけではないと思います。
 
TDSメーターは、機種ごとの誤差目立ちますので、グリーンライフ社で販売されている、ピュアニッシュProに付属のTDSメーターと同じものを購入されると良いでしょう。グリーンライフオンラインショップで購入できます。

価格:税込1,760円。※沖縄・離島へのお届けは別途送料がかかります。

ピュアニッシュシリーズ用TDSメーターご購入ページ
 

2、当社に送る

 
ご自宅の水道水を採取していただき、ペットボトルに入れて当社に郵便で送ってください。当社にてTDSメーターで計測して、数値をメールにてお知らせいたします。
 


◾️紙袋

ペットボトルが入るサイズの袋を用意します。紙袋は耐久性が弱いのでできるだけ厚手のものを使用してください。郵便局で販売している「ゆうパック・袋(小)100円(税込)縦80mm×横260mm×高さ450mm」がペットボトルのサイズにちょうど良く、丈夫ですのでお勧めです。

◾️ペットボトル

飲み終わった味のついていない炭酸水のペットボトルを水洗いして使ってください。ジュースなどのボトルですと、飲み物の不純物が影響してしまいます。また、ミネラルウォーターのペットボトルは柔らかすぎます。炭酸水のペットボトルが最適です。

◾️緩衝材

ペットボトルへの衝撃を和らげるための緩衝材(プチプチ)を用意します。100円ショップで販売している「角形2号封筒用」のエアークッションがちょうどいいサイズなのでお勧めです。

◾️ジップロック

万が一、ペットボトルの中の水が漏れた場合に備えて、液漏れを防ぐファスナー付きの袋に入れてください「ジップロック フリーザーバック Lサイズ(12枚入り)327円(税込)」はペットボトルを入れるのにちょうどいいサイズなのと密封ジッパーなので液漏れ対策もされていてお勧めです。

Step1、500mlの炭酸水(味のついていないもの)のペットボトルを計測する水道水でよく洗い、中に半分以上水道水を入れてください。

Step2、ペットボトルの蓋がしっかり閉まっていることを確認して、ジップロックに入れます。ジップロックのジッパーもしっかり閉めます。

Step3、荷物をコンパクトにするためにジップロックの余った部分をペットボトルにくるみます。その周りに緩衝材を巻きます。キャンドゥのエアクッション角形2号封筒用の緩衝材は袋型になっていますので、その中に2でジップロックに入れたペットボトルを入れます。

Step4、紙袋を開いて、3のペットボトルを横にして入れます。採取した水道水の結果をメールでお知らせいたしますので、必ずメールアドレスを明記した紙を一緒に同封してください。メールアドレスの記載がない場合、結果をお知らせすることができませんので予めご了承くださいませ。

全国の水道水のTDSデータを蓄積し、さらなるサービス、製品の向上に繋げるために、採取地の「都道府県名と市町村名(例:秋田県秋田市)」を記載してください。

Step5、袋の余分な部分を折りたたんでコンパクトにして、最後にこわれものシール(郵便局で無料でもらうことができます)と伝票を貼ったら完成です。ビューティフルカーズを運営している、当社(株式会社ホワイトシード)の上小阿仁オフィスまでお送りください。

◾️宛先

 〒018-4421
秋田県北秋田郡上小阿仁村小沢田向川原72-2 コアニティ内

株式会社ホワイトシード

◾️料金について

荷物をなるべくコンパクトにすることで、ゆうパックの最小規格である60サイズ(三辺合計が60cm以下)で発送することができます。

それぞれの地域から秋田への運賃・料金はこちらの表になります。

コストはジップロックや緩衝材、袋のコストが約164円ですので、送料と合わせると、1,044円〜1,914円になります。
TDSメーターを購入されるコストとあまり変わりませんので、ご自身でやりやすい方法をお選びください。

※注意していただきたいこと

同様の送り方であれば他の資材や配送業者をご利用いただいても構いません。
どの発送方法でも、配送中の水漏れ等の責任は当社では負いかねます。

 

イオン交換樹脂の交換方法

純水器の中のイオン交換樹脂は消耗品です。
付属のTDSメーターが0ppmを示さなくなった時点でイオン交換樹脂の交換を推奨しております。

ピュアニッシュProのイオン交換樹脂を交換する方法はこちらの動画で解説していますので、ご参考にしてください。

1、水道の蛇口を閉めてから、純水器の水圧を抜きます。そのままホースを外すと水が噴き出しますので、ご注意ください。

2、上下のコックを閉めて、ホースを外します。

3、ホースを外したら、上下のコックを開けて内部の水を抜きます。

4、コックが開いた状態で、上蓋をOPENの方向に回して取り外します。足で台座を押さえてニップル部分を持つと回しやすいです。コックを閉めた状態で開けようとすると、圧力により蓋が外れにくくなりますのでご注意ください。

5、純水器からイオン交換樹脂カートリッジを取り出します。その際に、内側に漏れているイオン交換樹脂が多い場合は水で濯いでください。イオン交換樹脂がツルツルとした床にこぼれると、丸い樹脂がコロのようになって滑りやすくなりますのでご注意ください。

6、袋を開け、カートリッジを取り出し、本体内側より細くなるように形をつくってから本体に入れてください。破損の原因になりますので、カートリッジを強く揉みすぎないようにご注意ください。

7、上蓋を取り付けます。上蓋を取り外した位置ではめ込み、CLOSEの方向に回します。

8、純水器の保管方法について


 

上下のコックを閉めて保管してください。水が入ったままの状態ですと、樹脂の劣化が早くなり、また持ち運びも重いので、水を抜くことを推奨いたします。イオン交換樹脂は乾燥すると割れたり性能の劣化が見られますので、乾燥を防ぐため、水を抜いた後、上下のコックを閉めてください。完全に抜くのには時間がかかるため、完全に抜く必要はありません。お時間の許す範囲である程度抜いてください。

使用しないで長期間保管すると、カートリッジ内のイオン交換樹脂が劣化します。長期間使用しない場合は、1ヶ月に1回程度通水することを推奨いたします。

高温となる場所や直射日光を避けて保管してください。凍結すると破損することがありますので、冬季間は凍結しない場所で保管してください。

9、水シミを除去する方法


 

水シミが付いてしまった場合、程度によって、洗剤で落とすことができるもの研磨でないと落とせないものとに分かれます。

洗剤で落とせる水シミは、「酸性洗剤」で落とす

 

ウォータースポットリムーバー
 
フッ化水素酸を含まない、安全で強力な酸性洗剤です。通常のシャンプー洗車をした後に、水滴を拭き取り、マイクロファイバークロスに適量とって、優しく撫でるように除去してください。洗剤を乾燥させないように、汚れを除去した後は水でよく濯いでください。金属メッキ、ガラス、ミラーへのご使用は白濁の原因となるためお控えください。
 
ビューティフルカーズのウォータースポットリムーバーはこちら

 

ウォータースポットリムーバーのご使用方法はこちらの動画で解説していますので、ご参考にしてください。
 

 

洗剤で落とせない水シミは、クレーター状に陥没しているので、「研磨」で落とす

お住まいの地域で近くにあるコーティングの専門店を探して、研磨して除去していただくことをお勧めします。研磨は大切な愛車の塗装を削り取る行為ですので、技術力のある信頼できるお店に依頼することが重要です。

お住まいの地域のコーティング専門店の探し方

 
例えば秋田県にお住まいの方であれば「 秋田 コーティング 」という風に「住んでいる地域+スペース+コーティング」でGoogleなどの検索エンジンで調べると、お住まいの地域のコーティング専門店を探すことができます。

信頼できる店舗の選び方

 
どのお店にしたら良いかわからないという方も多いかもしれません。
信頼できる店舗の選び方について紹介している動画がありますので、参考にしていただけたら幸いです。

【Youtube】こんなコーティング屋は選んじゃダメ(驚愕の)4つの理由 【プロが教える正しい洗車の仕方】

 

 
私たち「洗車と磨き、コーティングのプロショップビューティフルカーズ」では、全国7地域(5月現在)に施工店がございます。
お住まいの地域のお近くにビューティフルカーズがありましたらぜひお問い合わせください。
 
ビューティフルカーズの店舗一覧はこちら
 

全国7店舗のうち新規施工を受け付けているのは5店舗ございます。

1、ビューティフルカーズ弘前(青森県)
2、ビューティフルカーズ愛知豊川(愛知県)
3、ビューティフルカーズ愛媛伊予(愛媛県)
4、ビューティフルカーズ横浜港北(神奈川県)
5、ビューティフルカーズ秋田鹿角(秋田県)

 
※ビューティフルカーズエクスペリエンスセンター埼玉入間はコーティングの施工を条件付きで受け付けております。
(現在は4月までにご相談いただいた方で一旦締切らせていただいております)
詳しくはこちらのご案内をご覧ください。

※ビューティフルカーズ秋田広面は、コーティングを施工してくださったお客様へのアフターサポートに限定してサービスをご提供させていただいております。
詳しくはこちらのご案内をご覧ください。

ビューティフルカーズは全国の皆さまにサービスをお届けするために店舗を増やせるように努力しています。

10、まとめ


 

水シミの主な原因は洗車の際の水道水です。これは純水で洗車することで解消することができます。ビューティフルカーズは「美しいクルマと共に暮らす。」感動ある毎日を日本の当たり前にするために、純水洗車の感動と便利さを広く知ってもらいたいと考え、2016年から純水器の販売を続けてきました。2024年、グリーンライフ社と提携し、理想的な純水器が完成いたしました。一人でも多くの皆様にこの純水器「ピュアニッシュPro」をお使いいただければ幸いです。


水シミを防ぐ洗車用純水器「ピュアニッシュPro」の製品詳細とご購入はこちらから